郵便ハガキの料金が、6月1日から1通62円に値上がりしました。ハガキ型のダイレクトメールを大量に送っている企業にとっては20%近いこの値上げはけっこうな痛手です。もしかしたら、この機会にハガキ型DMをやめてメールに移行する会社も増えるかもしれません。
経費削減という面だけで考えるとそれは正解でしょう。ただ、ここで考える必要があるのは、「何のためにハガキを使っているか?」ということです。DMの目的は、ほぼ間違いなく「読み手の反応を得ること」です。例えば、ハガキに掲載している商品の注文が入るとか、車検の予約が入るといったことですね。
もしあなたがハガキをメールに変えたとします。そうすると、読み手に毎日届くさまざまなメールの中から、あなたが送ったメールを開いてもらう必要があります。果たしてその確率はどの程度でしょうか?
今回の値上げでハガキ型DMを送る会社が減ったとしたら、受け取る人のポストの中はさらに空くことになります。ライバルの多い場所に移って戦うか、ライバルが少なくなった場所でより目立つか?
もちろん経費のかかることなので一概には決められませんが、「値上げ=他の手段に切り替える」という単純な図式ではないことは、はっきりしていますよね。
ちなみに、年賀ハガキはこれまで通り52円のままに据え置きだそうです(12月15日から翌年1月7日の間に差し出されたハガキで「年賀」と朱記されたものに限ります)。私の場合、1月に出すニュースレターが年賀状代わりなので、あまり関係はないですが(笑)。
今日のまとめ
その施策の本来の目的は何ですか? 経費のことはそれから考えましょう。
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