「知識は披露するのではなく、誰かのために使って初めて、知性となる。」

このコーナーでは、株式会社ラクパのライター・城戸あづさが、心に留めておきたい言葉とのエピソードを綴ります。

関ジャム
King Gnu 常田大希(テレビ朝日 『関ジャム』2023年5月28日放送より)

「知識は披露するのではなく、誰かのために使って初めて、知性となる。」

安達裕哉〈ティネクト(株) 代表取締役〉

安達裕哉さんの著書『頭のいい人が話す前に考えていること』の中の言葉です。コミュニケーションの本質を捉えた本で、いつでも読み返せるよう、本棚の手前に立てています。

最近、King Gnu(キングヌー)の常田大希を特集した番組を観て、安達さんの言葉を思い出しました。常田大希は東京藝術大学を出て、作詞・作曲・編曲から音楽プロデュース、チェロをはじめ様々な楽器演奏にボーカル、映像制作にも才能を発揮する人物です。

お金が無くて仲間と苦労しながらも、自身の音楽を貫いていた彼に、人生のターニングポイントが訪れます。それは「聴き手とコミュニケーションをとろう」と決めた時。自分が蓄えた音楽の知識を、聴衆を喜ばすために使うことで、King Gnuは日本を代表するロックバンドになりました。

安達さんは「人間は自分の話をしたい生き物」と言います。まして知識があれば、披露したくなると。でも、相手に認められるには「自分ではなく、相手の欲求を満たすこと」だと訴えます。

私はクライアントの原稿を書く時、どんなに優れた企業かではなく、どんなにお客様の役に立つ企業かを伝えるよう努めます。「お客様を思いやる姿勢が、いちばんのPRになる」と信じています。 (あづさ)

この記事を書いた人
Azusa

株式会社ラクパ専属ライター。タウン誌≪シティ情報ふくおか≫編集者として、特集のほか、地元のテレビ番組・お笑い・祭りのページなどを担当。地域色豊かな誌面作りを目指す。2006年、ニュースレター作成代行「ラクパ」のライターとして活動開始。クライアントの個性を活かし、顧客づくりのための原稿を執筆中。趣味は競泳、専門種目はクロール。マスターズ大会での自己ベスト更新を夢見て、仕事と家事の合間にトレーニングに励む毎日。

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