新天地で見つけた経営の原点

福岡での搬出には、トラック3台がやってきましたが、実際にはここまで大量な家財道具はなかったです。

 福岡から行橋へ、37年ぶりの大移動を決行しました。2006年、43歳で独立起業。福岡は私にとって、会社員から経営者へと大きく人生を転換し、事業を育てた大切な場所でした。


 今回の引越しは、想像以上に大変でした。自宅兼事務所として使っている物件の移転は、単なる住居の引越しとは訳が違います。法人関連の変更手続きは各種届出や取引先への連絡など、やるべきことが山積みです。


 しかし、この面倒な作業の中で、ふと気づいたことがあります。19年前、起業した時も、同じような煩雑な手続きに追われていたということを。あの頃は43歳。出版社という組織を離れ、自分の足で立つことを決意した時でした。そして今、62歳になった私は、再び新しい土地で、新しいスタートを切ろうとしています。


 実際の話、長年同じ場所で仕事をしていると、どうしても思考が固まってしまいます。私自身、福岡での19年間の経営者生活で、いつの間にか〝いつもの〟パターンに安住していたような気がします。取引先との打ち合わせも、仕事の進め方も、すべてが決まったリズムの中で動いていました。


 福岡市から行橋市へ。都会から田舎への移住は、正直なところ不便なことだらけです。コンビニに行くにも車だし、近くにスーパーはないし…。福岡では当たり前だった便利さが、ここにはありません。でも、だからこそ面白い。この不便さが、かえって私に新しい視点を与えてくれるような気がしています。便利さに慣れきった自分が、どう工夫して、どう適応していくか。この挑戦を楽しみたいと思っています。


 ニュースレター作成代行という仕事をしていて思うのは、やはり自分自身が日々新鮮な気持ちでいることの大切さです。クライアント企業の想いを言葉にするには、自分の感性も磨き続けなければなりません。行橋での新しい生活が、私にどんな刺激を与えてくれるのか、まだ分かりません。でも、この不確実さこそが、今の私には必要なのかもしれません。


 皆さんの中にも、事業承継や拠点移転、新規事業への挑戦など、大きな決断を迫られている方がいらっしゃるかもしれません。変化は確かに大変です。でも、その先に待っている新しい発見や出会いを思うと、少しワクワクしませんか。お互い、変化を楽しみながら、前に進んでいきましょう。

この記事を書いた人
sonosho

株式会社ラクパ代表取締役。中小企業の顧客づくり支援家。【経歴】プログラマー5年、タウン情報誌編集者15年を経て、2006年に起業。2016年に法人化。主事業はニュースレター作成代行サービス。東証プライム上場企業から個人事業主まで延べ1,149号の制作実績(2024年2月現在)。近年はサイト制作にも注力。

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