「それでどうにかなったら、またなんとかしますから。」

このコーナーでは、株式会社ラクパのライター・城戸あづさが、心に留めておきたい言葉とのエピソードを綴ります。

水泳

「それでどうにかなったら、またなんとかしますから。」

─某トレーナー

人工股関節手術から1年。脚は順調に回復し、再び水泳のレッスンにも参加できるようになりました。すると、ずっとお世話になっているスポーツトレーナーの先生から「筋力をつける時期に入りました。練習量を増やしてください」と言われ、その通りにキツイ練習に切り替えると、毎回足が攣るハメに(涙)。

先生に報告すると「そこを乗り越えてください。足が攣っても泳ぎ続けて!それで(あなたの身体が)どうにかなったら、また(僕が)なんとかしますから」と。周りからは「無理しないで」と言われるばかりだったから、一瞬驚いて、後からジワジワと嬉しさが込み上げてきました。

こんなに断言できるのは、多くのアスリートを治療してきた経験と、長年私を診てきた自信からでしょう。私もまた心強い言葉に「競泳に戻るには、ここが頑張りどころなんだ」と意識が切り替わり、足が攣るのも怖くなくなりました。

先日、お客様に近江商人の「商売十訓」を教えていただいたのですが、その中に「無理に売るな、客の好むものも売るな、客の為になるものを売れ」という教えがありました。客が商人の真意を知った時、より強い信頼関係が築けるのでしょう。

そんなわけで「きっと前より強くなる」と自己暗示をかけ、プールへ通う秋の夕暮れ…なのです。(あづさ)

この記事を書いた人
Azusa

株式会社ラクパ専属ライター。タウン誌≪シティ情報ふくおか≫編集者として、特集のほか、地元のテレビ番組・お笑い・祭りのページなどを担当。地域色豊かな誌面作りを目指す。2006年、ニュースレター作成代行「ラクパ」のライターとして活動開始。クライアントの個性を活かし、顧客づくりのための原稿を執筆中。趣味は競泳、専門種目はクロール。マスターズ大会での自己ベスト更新を夢見て、仕事と家事の合間にトレーニングに励む毎日。

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