企業が発信しているメッセージをジックリ読んだことがありますか? 先日、VAIO株式会社が発足した時のメッセージを目にして、「言葉の力」を改めて認識しました。情報の受信者が、情報の発信者にもなるこのご時世。企業が発信したメッセージが共感できるものなら、それは「シェア」という形であっという間に世の中に浸透させることもできます。あなたはどんなメッセージに共感しますか? そしてあなたの会社はどんなメッセージを世の中に発信しますか?
ソニーから分離した「VAIO」ブランドのPC専門会社、VAIO株式会社が、7月1日に誕生しましたが、その際に発表したメッセージがこちら。
こちらはHONDAが2012年4月のCMで使ったメッセージ。「企業のメッセージではあるが、大震災の“乗り越え”を表現している。多くの人を励まし、勇気づけた」として、その年のADC(東京アートディレクターズクラブ)グランプリ賞を獲得しています。
ライオン株式会社が創業120周年を迎えた2012年に定めた「企業ステートメント」がこちら。
幸せは、名もない一日につまっています。
どんなさりげない一日にも、心を澄ませば
感じる幸せが、いっぱいつまっています。
小鳥の声でめざめる幸せ。洗いたてのシャツに
腕を通す幸せ。炊きたてのご飯を
噛みしめる幸せ。雲ひとつない青空を
仰ぎ見る幸せ。「行ってらっしゃい」と
家族に送り出される幸せ。誕生日や、
結婚記念日や、クリスマスも大切だけれど、
人生の大半を占める、そんなふつうの
一日一日がどれほど大切か。ライオンは、
そのことを誰よりも知っています。
なぜなら、そこにライオンがいるからです。
そこに、ライオンの仕事の場があるからです。
いつも人のそばにいて、めぐり来る
すべての一日の、人の清潔、人の健康、
人の快適、そして人の環境を守りつづけること。
それこそが、私たちライオンの変わることのない
使命であり、誇りでもある。そう考えています。
創業120年。
人のからだやくらしが求める、
希望に満ちた新しい未来を、日本ばかりでなく、
広く世界にも届けられることを大きな
よろこびとしたい、私たちライオンです。
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