今から14年前の2005年初夏。出版社を退職した私は失業保険をもらいながら、創業のための準備として起業セミナーに足を運び、さまざまな起業本を読み漁っていました。
大学を卒業し、ソフトウェア会社でプログラマーを、出版社で雑誌編集を経験しましたが、どちらの会社でも営業の仕事は一切やらずに過ごしてきました。ですので、起業にあたっての一番の不安は、どうやってお客様をつくるかということでした。
そんななかで「マーケティング」という言葉に出会いました。なかでも印象に残ったのは「優れたマーケティングはセールスを不要にする」というピーター・F・ドラッカーの言葉です。どうやってセールスしようかと考えていた私にとって?セールス自体をなくしてしまえる?マーケティングというものにとても興味を惹かれました。以来、いろんなタイプのマーケティングを学ぶようになった次第です。
ここ数年で「コンテンツ・マーケティング」という言葉をよく耳にするようになりました。
コンテンツとは、直訳すると「内容」のこと。具体的には文章や画像、音声、動画といった「伝えるための情報」のことを指します。ユーザーにとって価値ある情報を作り、それを発信することで、見込み客を獲得し、その見込み客との関係性を深め、最終的には継続的な購入に結びつける一連の手法のことをコンテンツ・マーケティングといいます。
こう書くとちょっと難しく感じるかもしれませんが、例えば、調味料会社や食材会社がレシピ集を公開したり、住宅メーカーが家づくりのポイントをステップメールを使って配信したり、あるいは自社のお客様インタビューを動画で公開するなど、多くの手段があります。
なぜ、最近コンテンツ・マーケティングが注目されているかというと、グーグルの検索アルゴリズムが大きく変わったことが影響しています。ユーザーが求める良質なコンテンツを発信しているサイトが評価されるようになったのです。また、リスティング広告が高騰している影響もあります。さらに、広告と違い、自社のコンテンツを蓄積することは資産にもなり得ます。
[char no=”2″ char=”S.Sonoda”] 私はこれまで13年間、ニュースレター制作代行サービス専門でやってきましたが、令和の時代は少しサービスを拡げて、コンテンツ制作に着手していこうと考えています。詳しくはまた改めて。[/char]
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[…] 前号に続き、今回もコンテンツ・マーケティングの話です。 […]