「ダイヤモンドの土地」の話を初めて聞いたのは、私が失業中だった2005年のこと。その頃は、自分にとってのダイヤモンドが何か分からず、多くのビジネス書を読んだり、セミナーに足を運んだりして、未知の分野にそれを探し求めようとしていました。
「ダイヤモンドの土地」の話は、米国・テンプル大学の創設者ラッセル・コンウェル博士が講演会でよく話した物語です。博士は大学の資金集めのために講演活動を6000回以上行ない、毎回この「ダイヤモンドの土地」の話をしたそうです。それはこんな物語です。
昔、裕福な男がいました。彼は広大な農地を持ち、そこから毎年多くの収穫がありました。ある日、僧侶が彼の元を訪れ、ダイヤモンドの話をしました。男はダイヤモンドがどれほど価値のあるものかを初めて知り、それを持っていない自分が貧しいように思えてきました。男は決心しました。「私はダイヤモンドを探す旅に出る」と。そして農場を売り払い、全財産を持って旅に出ました。しかしどれだけ探してもダイヤモンドは見つからず、お金を使い果たししてしまった男は絶望して命を断ってしまいました。男の農場はある農夫が買い上げました。ある日農夫は農場を流れる小川の中でキラキラと光る石を見つけました。その石はとても綺麗だったので、農夫はそれを家に持ち帰り、暖炉の上に飾っておきました。しばらくして彼の家を訪れた僧侶は、その石を見て驚き、「このダイヤモンドはどうしたのだ?」と尋ねました。農夫いわく「それはダイヤモンドじゃないですよ。裏の小川で拾ったただの石です」「いや、これは間違いなくダイヤモンドだ!」農夫と僧侶が小川の底を探してみると最初のものよりもっと大きなダイヤモンドが次々と見つかったのです。人類史上最大のダイヤモンド鉱脈はこうして発見されたのでした。
…いかがでしょうか? 私たちはつい自分の能力や資産を低くみてしまいます。隣の芝生は青く見えるものです。ですが、新しいことに手を出す前に、今やっていることの中に可能性がないか探してみることが大事です。私たちが今立っている場所の下にダイヤモンドは眠っているのです。
しかしそのダイヤモンドはまだ磨かれていない原石(=潜在能力)のままですから、ちょっと見ただけではただの石にしか見えません。それを探し出すためには、想像力が必要になります。「どうやったらもっと自分の仕事を改善できるだろうか?」と毎日、自分に問いかけてみてください。あなたのダイヤモンドが見つかるはずです。
私にとってのダイヤモンド? それはもちろん「ニュースレター作成支援サービス」です。
参考Webサイト:テンプル大学「ラッセル・コンウェル博士について」
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