辞書とラジオとセレンディピティ

NHK-BSドラマ『舟を編む 〜私、辞書つくります〜』(日曜22時)を毎週楽しみに観ています。某出版社を舞台に、辞書「大渡海」を完成させるまでの辞書編集部員たちの奮闘を描いた物語です。三浦しをんの原作小説や松田龍平主演の映画版も好きですが、ドラマ版はさらに様々なエピソードが加わって物語の深みが増しています。

ドラマ第7話のエピソードは「紙の辞書vs電子辞書」でした。そして、紙の辞書にこだわる辞書編集部員が、電子辞書推進派の社長を説得する際に用いたのが、紙の辞書が持つセレンディピティの力です。セレンディピティとは「思いがけないものを発見する能力」のこと。デジタルの辞書だと、調べたい言葉を検索すると目的の言葉のみが表示されますが、紙の辞書だと、調べたい言葉の周囲に多くの別の言葉が載っており、そこで新しい言葉を知ったり、言葉の意外な意味を知ることができます。それによって知の世界が広がっていくきっかけになります。そこが紙の辞書の価値のひとつだというわけです。

そこで「自分にとってセレンディピティを感じるメディアは何だろう」と考えたときに、真っ先に思いついたのは、FMラジオです。特に中・高校生の頃はFMラジオを通していろんな音楽を知りました。田舎に住んでいたので民放のFM局は聴くことができず、NHKのFMラジオだけ。それでも自分の好きな音楽ジャンルだけでなく、幅広いジャンルの音楽を聴いたことが、その後ずっと音楽を楽しめるきっかけになりました。大げさでなく、人生が豊かになったと言えます。サブスクで自分の好きなプレイリストだけを聴き続けるのとは全然違います。

自分の知らないことを知ることは、新しい世界への入口になります。私が自社の既存顧客や見込み客へ向けて毎月発信しているニュースレターも、読み手にとって興味のある話、そうでない話、両方載っていると思います。それでも何かしら「読んで良かった」と思える内容をお届けしたくて、毎号発信しています。

そしてもし、あなたが自分の顧客に対して何か役立つ情報を発信したいなら、「ニュースレターを送る」という選択肢があります。自分自身でニュースレターを作りたいと思う人のために、新しい講座を用意しました。オンライン講座ですので、お気軽にご利用できます。詳しくはこちらをご覧ください。

この記事を書いた人
sonosho

株式会社ラクパ代表取締役。中小企業の顧客づくり支援家。【経歴】プログラマー5年、タウン情報誌編集者15年を経て、2006年に起業。2016年に法人化。主事業はニュースレター作成代行サービス。東証プライム上場企業から個人事業主まで延べ1,149号の制作実績(2024年2月現在)。近年はサイト制作にも注力。

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