人の魂の在り処を問う問題作ー映画『わたしを離さないで』

このコーナーでは経営や生き方のヒントとなるような映画を紹介しています。今回紹介する映画は、ノーベル文学賞受賞のカズオ・イシグロの原作を映画化した『わたしを離さないで』です。

『わたしを離さないで』

Never Let Me Go

<あらすじ> 自然に囲まれ、外界から隔絶された寄宿学校ヘールシャム。そこで学ぶキャシー(キャリー・マリガン)、ルース(キーラ・ナイトレイ)、トミー(アンドリュー・ガーフィールド)の3人は、幼い頃からずっと一緒に過ごしてきた。学校では絵や詩の創作活動に励みつつ、健康状態に注意を払う生活を強いられていた。そして彼らには帰るべき家がなかった。ある日、「あなた方の人生はすでに決められている」と教えてくれた先生は、校長によって辞めさせられる。数年後、18歳になった3人は、校外の農場のコテージで共同生活を始めたのだが…。

<コメント> 映画の冒頭、「1952年、医学界に画期的な進歩が訪れた。不治とされていた病気の治療が可能となり、1967年に人類の平均寿命は100歳を超えた」とテロップが流れます。つまりここで描かれている世界は、私たちのいる世界とは別だということです。そして問題はその「画期的な進歩」の内容です。この映画はできるかぎり事前情報無しで観たほうが、衝撃度が大きいと思いますので、ここでの説明も最小限に留めておきます。非常に重たいテーマですので、心してご覧ください。

  • 『わたしを離さないで』
  • 原題:Never Let Me Go
  • 原作:カズオ・イシグロ
  • 監督:マーク・ロマネク
  • 出演者:キャリー・マリガン、アンドリュー・ガーフィールド、キーラ・ナイトレイほか
  • 上映時間:105分
  • 製作国:イギリス、アメリカ
  • 日本公開:2011年3月26日
この記事を書いた人
sonosho

株式会社ラクパ代表取締役。中小企業の顧客づくり支援家。【経歴】プログラマー5年、タウン情報誌編集者15年を経て、2006年に起業。2016年に法人化。主事業はニュースレター作成代行サービス。東証プライム上場企業から個人事業主まで延べ1,149号の制作実績(2024年2月現在)。近年はサイト制作にも注力。

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