箱根駅伝から学んだこと。

箱根駅伝

今年の正月は忌中でしたので、どこにも出掛けず、自宅で静かに過ごしました。と言っても、ふさぎ込んでいたわけではなく、帰省した息子と他愛のない会話をしたり、ふだん読まないジャンルの本を読んだりして、それなりに充実した時間でした。

そんななか、私が熱中して観たのが箱根駅伝です。10月の出雲駅伝、11月の全日本大学駅伝と並んで、箱根駅伝は大学三大駅伝の一つですが、それぞれの大会を観て、一番面白さを感じるのが箱根駅伝です。

駅伝は、1本のタスキを全員でつないでゴールを目指す競技です。メンバーの誰かが崩れてしまうと勝てないという残酷さがあります。それに加えて「繰り上げスタート」というルールがあります。これは、「首位チームからある規定の時間差がついてしまった場合に走者が中継所に到着する前に次の走者が出発する」というルールです。繰り上げスタートになったから失格というわけではなく、前区間の選手が中継所にゴールすればレース自体は繋がっているとみなし、遅れた時間を測定して合計タイムに加える仕組みです。

シード権がなく予選会から勝ち上がったチームが、強豪校にタイム差を付けられ、中継所でタスキを繋げるかどうかの瀬戸際…こういう場面は、選手には申し訳ないですが「見どころ」です。懸命に繋いできたタスキが途切れないか、観ていてハラハラします。繋げなかった時の選手の気持ちを思うと、胸が締め付けられます。

振り返ってみると、私が駅伝に惹かれるのは、大会当日のレース展開だけでなく、それまでの選手やチームの奮闘を含めた「ストーリー(物語)性」だと思います。

ストーリーの力は本当に大きいです。どんなに優れた商品やサービスでも、単にその機能やメリットを説明するだけでは、買い手の心はな動きません。ですが、その商品を開発した背景、開発者の想い、顧客とのエピソードなどのストーリーを盛り込むことで、買い手はその物語の先にあるものに興味を持ちます。あなたの商品やサービスを売り手に伝える時、ストーリーを入れてみてはいかがでしょうか?

この記事を書いた人
sonosho

株式会社ラクパ代表取締役。中小企業の顧客づくり支援家。【経歴】プログラマー5年、タウン情報誌編集者15年を経て、2006年に起業。2016年に法人化。主事業はニュースレター作成代行サービス。東証プライム上場企業から個人事業主まで延べ1,149号の制作実績(2024年2月現在)。近年はサイト制作にも注力。

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