3桁上の目標を設定してみる。
年の始めにあたり、今年の目標を立てた方も多いでしょう。目標を立てる時、過去の実績を基にすることが多いですよね。「昨年の売上が2億ちょうどだったから、今年は5%増を目指して、2億1千万円を目標にしよう」といった具合です。
こうした目標の立て方は現実的な反面、夢や楽しさに欠けている感じがします。私自身もどちらかと言えば現実的な思考をするタイプですので、ついそのような目標設定をしがちです。
先日、私が毎月受けているビジネスコーチングで、以下のようなワークを受けました。
「10年後、今よりも3桁上の売上になっているとします。それはいくらですか?そしてそれは何の事業をすることで実現できたのでしょうか?」(ワークではこの後に質問が10数問続きます)。
コーチから質問されることで、自分の頭はフル回転し、なんとか答えを絞り出そうとします。弊社の前期の売上は約1,000万円ですので、3桁上だと100億です。途方もない額ですので、今の事業の延長線上では無理です。
考えを巡らせていると「そもそも私がなぜ今の仕事をやっているのか」という根源的な問いに突き当たりました。私が最終的に目指しているのは「中小零細事業者の支援を通じて、日本全体を元気にすること」です。中小企業庁の発表によると、2016年の中小企業・小規模事業者は357・8万、企業全体の割合としては99.7%です。ここが変われば、日本全体は間違いなく変わります。
これらの事業者に向けて、生産性向上の支援や売上増の支援を行なうことで、少しでも日本全体が元気になってくれることが最終的なゴールです。打つ手は無限。まだまだやれることはたくさんありそうです。そのためにはこれまで以上に付加価値の高いサービスを提供していく必要があります。
実際、10年後に売上が3桁増になるかどうかは分かりません。1桁増かもしれません。それでも素晴らしい成果だと思います。なぜならこのような目標を立てなかったら、10年後も今とさほど変わらない状態である可能性が大きいからです。?現状維持で良い?と考えていたら逆に売上は下がることでしょう。
過去の延長線上でなく、跳躍して次の段階にいくとしたら、どんな状態になっているのか、そしてそのための一歩として、今年何にチャレンジすればいいのか、ぜひ想像してみてください。(正一郎)
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