
ネーミングはブランド作りの第一歩
先日、音楽番組で歌手のあいみょんが、自身の名前の由来について話していました。中学時代からのあだ名らしいです。いざデビューとなった時、本人は漢字名にするつもりでしたが、「事務所から、”あいみょんでいこう”と言われて、めっちゃ嫌や!と思ったけど、結局今の名前になった」と語っていました。本人としては納得してなさそうでしたが、私は、あいみょんで大正解だったのではないかと思います。
元電通広告マンで、芥川賞作家の故新井満氏によれば、「母音のAからはじめる」「濁音か破裂音を入れる」「最後はNで終わる」…この三要素をいれると、アラジン、パンシロンなど、明るく、印象に残り、発音しやすいネーミングになるのだとか。あいみょんという名前も、ほぼこれですね。
この他にも、ネーミングにはいくつか押さえるべきポイントがあります。
1)短いこと
1音節か2音節くらい簡潔だと覚えやすいです。ポストイットで有名な世界的企業3Mは、もとはMinnesota Mining & Manufacturing Co.(ミネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチュアリング社)でしたが、リブランディングして今の名前になりました。圧倒的に覚えやすいですよね。
2)響きが良いこと
日本語の名前でもそうですが、特に英文字の名前なら、頭韻(とういん)もしくは脚韻(きゃくいん)などの韻を踏むと響きが良く、覚えやすくなります。
Coca-Cola、TikTok、KitKat、PayPal、BestBuyなど。
3)発音が同じであること
海外向けに展開する予定があれば、これは重要です。日本名をローマ字で表した時に、発音が同じほうが良いですよね。時計ブランドROLEXを命名したのは創業者のウィルスドルフです。彼は「造語であること。小さな文字盤に収まること。美しくデザインできること。国によって発音が変わらないこと」を大事にしました。ROLEXという言葉に意味はありません。歴史を重ねることで意味付けされていったということです。
4)ドメインが取れること
今の時代ならではのポイントです。ドメイン名はサイトURLだけでなくメルアドにも使うので、目に触れる機会が多いです。私もrakupa.comとrakupa.co.jpの2つを使用しています。
ネーミングはブランド作りの第一歩。しっかり押さえておきたいですね。
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