モラル無視。金を稼ぐことに全振りした男の顛末/映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』

このコーナーでは、経営や生き方のヒントとなるような映画を紹介しています。今回は、実在の株式ブローカー、ジョーダン・ベルフォートのセンセーショナルな半生を描いた『ウルフ・オブ・ウォールストリート』です。

映画

『ウルフ・オブ・ウォールストリート』

The Wolf of Wall Street

<あらすじ>1990年代、22歳でウォール街の投資銀行での仕事を得たジョーダン・ベルフォート(レオナルド・ディカプリオ)。彼には学歴もコネも経験もなかったが、斬新なアイディアと巧みな話術で、瞬く間に成り上がっていく。26歳で自らの証券会社を設立し、年収4900万ドル(約51億円)を稼ぎ出すまでになった。しかし、すべてを手に入れた彼は、頂点から一気に転落していくのだった…。

<コメント>”経営者必見映画”として知られるこの作品。このコラムでも紹介しようと思いつつ、これまでとどまったのは、その内容のお下劣さ。セックスとドラッグに溺れた主人公のイカれ具合を3時間も見せつけられるので、そういうのが苦手な人にはお勧めしません(R18指定)。

それらを差し引いても、この映画には、経営者が観るべき「何か」があると確信します。たとえば、物語の序盤で出てくる「このペンを売れ」のくだり。一言でいえば「需要と供給」の話ですが、シンプルながら商売の本質だと思います。

台詞が多い映画なので吹替版が観やすいですが、ディカプリオが迫真の引退スピーチをする箇所だけでも、字幕版をご覧ください。配信サービスはこういう時に便利ですね。

  • 『ウルフ・オブ・ウォールストリート』
  • 原題:The Wolf of Wall Street
  • 監督:マーティン・スコセッシ
  • 出演者:レオナルド・ディカプリオ、ジョナ・ヒル、マーゴット・ロビーほか
  • 上映時間:179分
  • 製作国:アメリカ
  • 日本公開:2014年1月31日
この記事を書いた人
sonosho

株式会社ラクパ代表取締役。中小企業の顧客づくり支援家。【経歴】プログラマー5年、タウン情報誌編集者15年を経て、2006年に起業。2016年に法人化。主事業はニュースレター作成代行サービス。東証プライム上場企業から個人事業主まで延べ1,149号の制作実績(2024年2月現在)。近年はサイト制作にも注力。

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