才能よりも必要な能力「GRIT 」とは?―『やり抜く力』

本やテレビで成功者の物語を読んだり見たりすると、「この人、天才だ!」とか「きっと才能があったんだろうなァ…」と思うことがしばしばあります。

言うまでもなく、私は才能に恵まれた人間ではないので、コツコツと継続するしかないと思って、日々やってきています。あなたはどうですか?もし、成功するために「才能」よりももっと大事な能力があるとしたら知りたくはありませんか?

やり抜く力

やり抜く力――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける
アンジェラ・ダックワース著/ダイヤモンド社/1,600円+税/2016年9月8日発行

今年6月に米国で刊行直後すぐにベストセラーとなった話題の本『やり抜く力』にその一つの答えがあります。

ダックワース女史は、陸軍士官学校で行われる7週間の過酷な訓練「ビースト」や、子ども向けに英単語スペルの正確さを競う大会「スペリング・ビー」で調査を行い、最も体力がある士官候補生がビーストを乗りきれるわけでもなく、最も語学能力がある子がスペリング・ビーで勝ち残れるわけでもないことを突き止めます。そして、才能とは別の能力がそれらの結果に大きく関わっていることを見出したのです。それが「やり抜く力(=GRIT)」です。

GRITとは、困難にあってもくじけない勇気や気概といった意味で、ギリギリと歯ぎしりする音を表しています。つまり、挫折しそうになっても諦めずに続けられる「情熱」と「粘り強さ」を併せ持っていることです。重要なことは、GRITは自分で内側から伸ばすこともできるし、生徒や子供のGRITを外側から伸ばすこともできることです。

ここでは、自分のGRITを伸ばす4ステップを簡単に紹介しておきます。

  1. 興味を持ったものをまずは楽しみ、自分が情熱を抱き、没頭できるものを見つける。
  2. 意図的な練習(ある1点に絞って高めの目標を設定し、集中した練習を行なう。改善すべき点はうまくできるまで何度でも練習する)を行なう。
  3. 目的を見いだす。(社会の役に立つという大きな目的のためなら粘り強く頑張れる)
  4. 楽観的に考える練習をして、人は変われる、成長できるという「成長思考」を身につける。

皆さんもぜひご自分のGRITを伸ばしてみてください。

この記事を書いた人
sonosho

株式会社ラクパ代表取締役。中小企業の顧客づくり支援家。【経歴】プログラマー5年、タウン情報誌編集者15年を経て、2006年に起業。2016年に法人化。主事業はニュースレター作成代行サービス。東証プライム上場企業から個人事業主まで延べ1,149号の制作実績(2024年2月現在)。近年はサイト制作にも注力。

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コメント

  1. 内野博行 より:

    「やり抜く力(=GRIT)」が歯ぎしりする音からきたとは面白いですね。GRITは4ステップで自分で内側から伸ばすこともできるし、生徒や子供のGRITを外側から伸ばすこともできる・・・なるほど、私は仕事だけでなく道楽のカラオケでもGRITを実行していますね。改めて気が付きました。ありがとうございます。

    • sonosho shoichiro より:

      内野様 コメントありがとうございます。私もこの本を読んで自分のGRITを伸ばしていきたいと強く思いました!

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