米国の善良な面が感じられる作品―『しあわせの隠れ場所』

コロナ禍の終息を願って、当面の間は「希望」を感じさせる映画をピックアップしてご紹介します。今回選んだのは『しあわせの隠れ場所』です。全米アメリカンフットボール・リーグNFLのマイケル・オアー選手が、ホームレス同然の生活からアメフのプロ選手になるまでの実話をもとに描いています。

映画

<あらすじ>裕福な白人家庭の夫人リー・アン(サンドラ・ブロック)。冬のある日、彼女は車で帰宅途中に、雨に濡れながらTシャツと短パンで夜道を歩く少年マイケル・オアー(クィントン・アーロン)に声をかける。ホームレス同然の彼を放っておけなかったリーは、彼を自宅に連れて帰る。そして、これまでの過酷な境遇を聞き出すと、彼を一家に迎え入れることを決意する。大柄でありながら敏捷性を持つマイケルに、アンはアメリカン・フットボールの適性があることを見出し、そこからマイケルの才能は一気に開花していくのだった…。

<コメント> 前回紹介した『幸せのちから』と同様、この作品もホームレスだった人間が成功するまでを描いていますが、こちらの作品は周囲の人たちの力を借りて自分の力を発揮していくストーリーになっています。その一番のキーマンが、裕福なリー・アン。敬虔なクリスチャンである彼女は、ふだんからボランティアや募金活動にも積極的で、自分が決めたことに関しては一切引かない熱意の人です。

私からみれば、「見ず知らずの黒人の巨漢をいきなり自宅に泊まらせるなんて…」と思いますが、これが実話だというから驚きです。そしてその後のマイケルの活躍ぶりをみると、まさにアメリカン・ドリーム!

他人を家族として迎え入れられる懐の深さ。そしてキリスト教精神に基づいた慈悲の深さ。米国の善良な部分が感じられる映画です。

  • 『しあわせの隠れ場所』
  • 原題:The Blind Side
  • 監督:ジョン・リー・ハンコック
  • 出演:サンドラ・ブロック、クィントン・アーロンほか
  • 上映時間:128分
  • 製作国:アメリカ
  • 日本公開:2010年2月
この記事を書いた人
sonosho

株式会社ラクパ代表取締役。中小企業の顧客づくり支援家。【経歴】プログラマー5年、タウン情報誌編集者15年を経て、2006年に起業。2016年に法人化。主事業はニュースレター作成代行サービス。東証プライム上場企業から個人事業主まで延べ1,149号の制作実績(2024年2月現在)。近年はサイト制作にも注力。

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