このコーナーでは、経営や生き方のヒントとなるような映画を紹介しています。今回は、アメリカ政府による個人情報監視の実態を暴いた元CIA職員の実話を基にした『スノーデン』です。

『スノーデン』
Snowden
<あらすじ>祖国アメリカに貢献したいと考えて軍に志願入隊したスノーデンは、足に大怪我を負って除隊を余儀なくされる。CIAに採用された彼は、持ち前のコンピュータの知識を教官に認められ、スイス・ジュネーヴへ派遣される。そこで目の当たりにしたのは、米国政府が対テロ諜報活動の名のもと、世界中のメール、チャット、SNSを監視し、膨大な情報を収集している実態だった。その後、NSA(米国家安全保障局)の職員となった彼は、民主主義と個人の自由を揺るがす政府への不信を募らせていく。そして恋人のリンゼイをハワイの自宅に残し、命がけの告発に踏みきるのだった…。
<コメント>政府機関の職員でありながら、米国の国家機密を暴露した裏切り者とされるスノーデン。当時のニュースを覚えている人も多いでしょう。スノーデンは元々、親の代から国に尽くしてきた愛国者だったはずなのに、なぜ反逆者となったのかー。そこまでの経緯が克明に画かれています。監督は「プラトーン」等、社会派として知られるオリバー・ストーン。ロシアに亡命中のスノーデン氏と何度も意見を交わして作品の骨格を作り上げたそう。正義とは何か、それを貫くためにどこまで犠牲を払えるのかを問いかける作品です。
- 『スノーデン』
- 原題:Snowden
- 監督:オリバー・ストーン
- 出演者:ジョセフ・ゴードン=レヴィットほか
- 上映時間:134分
- 製作国:フランス・ドイツ・アメリカ合作
- 日本公開:2017年1月27日
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