先日、健康診断のなかで内視鏡検査がありました。
鼻から通した内視鏡で、自分の食道や胃がモニターに映し出されます。先生が検査しながら説明してくれたのですが、素人の私が見てもまったく問題ないほどキレイな胃でした。おそらく検査結果も良好なものがでるはずです。
内視鏡のように自分の心のなかを覗くことができたら面白いですね。自分が本当にやりたいことは何なのか。意外と自分では分からなかったりするものです。
自分のことを知るために効果的なのが自分への問いかけです。ただし、「自分は何をやりたいのか?」といったことを自問自答しても、なかなかしっくりとくる答えはでてきません。
アインシュタインは「我々の直面する問題は、その問題が発生したときと同じ思考レベルでは解決することはできない」と言っています。つまり「自分は何をやりたいのか?」という問いに答えるためには、その人が今いる位置とは違った視点から見直す必要があります。その方法が抽象化です。
手元の辞書によれば、抽象とは「事物や表象を、ある性質・共通性・本質に着目し、それを抽き出しして把握すること」とあります。なんだか難しいですが、抽象の反対語が「具象」「具体」であることを考えると少し分かりやすくなります。「具体的に表現すること」の反対が「抽象的に表現すること」というわけですね。
より深く考えるために「抽象化←→具体化」を進めてみましょう。この手法は、下のような図を使うと取り組み易くなります。現在の事業を抽象化する(上のレベルにいく)際は「その目的は?」という問いです。さらに上のレベルにいく際は、前のレベルで出た目的を「手段」と考えてさらに、「その目的は?」という問いかけをします。
私の事業は「ニュースレター作成代行サービス」です。これを手段とすると、その目的は「中小企業・小規模事業者の顧客が増えて売上が上がる」ことです。さらに上のレベルにいくためにこれを手段とすると、その目的は「中小企業・小規模事業者が元気な日本になる」です。
[char no=”2″ char=”S.Sonoda”]会社の理念やミッションを考える時にもこの方法は用いられます。試してみてください。[/char]
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