先日、書店でこんな本を見つけました。
元放送作家の山田周平さんという方が書かれた『話にオチをつける技術』です。同じような話をしても、面白く話せる人と、そうでない人がいます。その違いは話の組み立て方に大きく関係しているというわけです。組み立てができる人の話にはハッキリとしたオチがあり、そしてそのオチは6つに分類されるのだそうです。つまりこのオチのしくみを理解すれば、話がうまくない人でも面白い話を組み立てられるというわけです。
私は、文章術の1つとして、「最後をどう締めるかを決めてから書く」ことを勧めています。起承転結の結から考え、そこから逆算して組み立てるということですね。この『話にオチをつける技術』も同じような視点で書かれてありながら、さらに6分類に分けて解説しているので、かなり理解しやすく、また読み物としても面白いです。
「オチ」のある話術6分類とは、
- 謎解き話術
- 勘違い話術
- へりくつ話術
- 言葉遊び話術
- お前が言うな話術
- どんでん返し話術
の6つ。タイトルを見るだけでなんとなくオチを想像できそうなものもありますが、この本では、それぞれの話術を組み立てる際に気をつけることが丁寧に解説されてあり、さらに練習問題もついているのが親切。自分だったらどんな話を組み立てられるか実際にやってみることがポイントかも。
文章を書くにしても、話をするにしても、最後に相手が納得してくれることが大事。そのためにどう「オチ」をつけるか。これはけっこう使える本です。
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