かつて世間を騒がせていた頃のイメージとは真逆―堀江貴文著『ゼロ』

最近読んだ、堀江貴文著『ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく』について。

この本は、昨年発売になった時にけっこう話題になっていたので、読んだ方も多いのではないでしょうか?

堀江氏は50冊ほどの著作があるらいのですが、私はこれまでに一冊も読んだことはありませんでした。ライブドアCEO時代に世間を騒がせていた頃も、彼の言動に関してはワイドショーの話題の1つとしてしか受け止めてませんでしたし。

この『ゼロ』は刑期終了後初の著作でもあり、また、いろんな書評でも評判が良いのでちょっと気になって読んでみましが、かつて世間を騒がせていた頃のイメージとは真逆。とても学ぶべきところの多い本でした。

マスコミを通じての堀江氏のイメージというと、金の亡者だとか、世間を騒がせることに快感を覚えるタイプだとか、そうしたネガティブなものばかりが目についてました。ところがこの本を読む限り、非常に努力家であり、働き者であることが分かります。

ただ本人も言っているように、自分のことを理解してもらうための努力をほとんどしてないために、誤解されやすいというのはあるのかもしれません。

働きざかりの30代の貴重な時間を、裁判のために5年、懲役のために2年6ヵ月費やしてしまい、傍からみるとマイナスからの再スタートとしか見えませんが、それでも本人曰く「決してマイナスではない。ゼロに戻るだけ。そこに小さなイチを足していけばいい」とのこと。こう言い切れるのが堀江氏の強さなのでしょう。 この本から印象に残ったフレーズをいくつか拾ってみました。

経験とは、経過した時間ではなく、自らが足を踏み出した歩数によってカウントされていく。

チャンスを見極める目なんて、必要ない。少しでも面白いと思ったら、躊躇せず飛び込む。これは向上心や目的意識ではなく、もっとシンプルな、人としての「ノリのよさ」だと思う。

僕はお金がほしくて働いているわけではない。多くのビジネスマンは、自らの「労働」をお金に換えているのではなく、そこに費やす「時間」をお金に換えているのだ。お金を「もらう」だけの仕事を、お金を「稼ぐ」仕事に変えていこう。儲けるために働くのでなく、お金から自由になるために働こう。

学生時代、僕は自分にまったく自信を持てなかった。中学高校では落ちこぼれだったし、女の子にはモテないし、大学に入っても麻雀や競馬に明け暮れる毎日だ。コンプレックスの塊で、自分という人間を信じるべき要素が、どこにも見当たらなかった。しかし、徐々に自分に自信を持てるようになっていく。それはひとえに「小さな成功体験」を積み重ねていったおかげである。ヒッチハイクで心の殻を破り、コンピュータ系のアルバイトに没頭する過程で、少しずつ「やるじゃん、オレ!」と自分の価値を実感し、自分のことを好きになっていった。なにもない「ゼロ」の自分に小さな「イチ」を積み重ねていったのである。

そしてこの本で私に一番印象に残ったのはこの言葉です。シンプルですが、堀江氏が今、こういう言葉をいうことに意味があるのかな、と。 成功したければ挑戦すること。 挑戦して、全力で走り抜けること。 挑戦と成功の間をつなぐ架け橋は、努力しかない。

 

ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく

 

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この記事を書いた人
sonosho

株式会社ラクパ代表取締役。中小企業の顧客づくり支援家。【経歴】プログラマー5年、タウン情報誌編集者15年を経て、2006年に起業。2016年に法人化。主事業はニュースレター作成代行サービス。東証プライム上場企業から個人事業主まで延べ1,149号の制作実績(2024年2月現在)。近年はサイト制作にも注力。

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