今回紹介する作品は、第二次世界大戦中に千人以上のユダヤ人の命を救った3兄弟の実話を基にした『ディファイアンス』です。
『ディファイアンス』
Defiance
<あらすじ> 舞台は第二次世界大戦時のポーランド(現在のベラルーシ西部)。ドイツ軍が一帯を占拠し、ナチス親衛隊と地元警察がユダヤ人狩りを始める。警官に両親を殺されたユダヤ人兄弟、トゥヴィア(ダニエル・クレイグ)、ズシュ、アザエルは森に逃げ込む。そこには多くのユダヤ人が隠れてキャンプを構えていた。3人は彼らと共に武装してドイツ軍に抵抗し始めるが、頼りにしていたソ連軍が撤退してしまう。食糧不足や不安が続き、同胞の間でいざこざが起き始めてしまう…。
<コメント>ナチス・ドイツ軍によるユダヤ人迫害というテーマは、さまざまな角度から扱われてきましたが、こんな実話があったというのは驚きです。キャンプ内には子どもや老人、病人もおり、彼ら全員の食べ物を確保するだけでも大変な苦労を強いられます。
「ディファイアンス」とは「果敢な抵抗」という意味ですが、まさにタイトル通り。映画なので、ある程度の脚色はなされているのですが、それでも物語の根底には「なんとしてでも全員で生き残る」という、彼らの強い意志が流れています。その後を描いたエンドロールまで、しっかりご覧ください。
- 『ディファイアンス』
- 原題:Defiance
- 原作:ネハマ・テク『ディファイアンス ヒトラーと闘った3兄弟』
- 監督:エドワード・ズウィック
- 出演者:ダニエル・クレイグ/リーヴ・シュレイバー/ジェイミー・ベルほか
- 上映時間:136分
- 製作国:アメリカ
- 日本公開:2009年2月14日
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