頑固者の元軍人が最後につけたけじめとは―映画『グラン・トリノ』

ここでは経営や生き方のヒントになるような映画をピックアップしてご紹介します。今回の作品は、妻を亡くした頑固者の元軍人と、その隣人でモン族の少年タオとの心の交流を描いた『グラン・トリノ』です。

映画

<あらすじ> 妻に先立たれた元軍人のウォルト(クリント・イーストウッド)は、自動車工の仕事を引退して以来単調な生活を送っていた。一人暮らしで頑固者の老人のもとには、息子たち家族も寄り付かなかった。ウォルトの隣にはモン族の移民一家が暮らしていた。そのなかの少年タオが、不良たちにからまれ、ウォルトの愛車グラン・トリノを盗むようにそそのかされるのだが…。

<見どころ> 朝鮮戦争の帰還兵である主人公は、戦場で自分の行なったことに対しての罪の意識が消えずにいます。そのせいで彼は頑固で偏屈な性格になっていました。しかし彼の心の奥には、古き良きアメリカをほうふつとさせるような正義感があったのです。

物語前半は隣人であるモン族の家族と少しずつ交流を深めていく様をユーモラスに描いていますが、ある事件をきっかけに物語は思いもよらない方向に進んでいきます。それはまるで西部劇や任侠映画を観ているようでもあります。そして最後は彼なりのけじめの付け方をこれでもかと見せつけられます。

クリント・イーストウッド監督作品には名作が多いですが、これはそのなかでも一、二を争う作品だと思います。

『グラン・トリノ』
Gran Torino
監督・主演:クリント・イーストウッド
上映時間:117分
製作国:アメリカ
日本公開:2009年

この記事を書いた人
sonosho

株式会社ラクパ代表取締役。中小企業の顧客づくり支援家。【経歴】プログラマー5年、タウン情報誌編集者15年を経て、2006年に起業。2016年に法人化。主事業はニュースレター作成代行サービス。東証プライム上場企業から個人事業主まで延べ1,149号の制作実績(2024年2月現在)。近年はサイト制作にも注力。

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