人々の平穏な生活から大切なものを失っていくのが、戦争の本質―映画『この世界の片隅に』

ここでは経営や生き方のヒントになるような映画をピックアップしてご紹介します。

今回は、戦時下の広島・呉を舞台に、そこで暮らす人々のなにげない日常を、温かいタッチで描いた長編アニメーション映画『この世界の片隅に』です。

映画

<あらすじ> 太平洋戦争末期の昭和19年。故郷の広島から呉に嫁いだすずは、得意な絵に没頭していたそれまでの生活から一変し、一家を支える主婦になる。戦争によって次第に物資不足になっていくなか、家族の食事を作るために工夫を凝らす毎日だった。しかし、日本海軍の拠点である呉は、アメリカ軍から凄まじい攻撃を受け、すずの大切なものが次第に失われていく。それでも懸命に日々を暮らしていこうとする彼女だったが、ある日…。

<見どころ> 戦争映画には、最前線で戦う兵士たちを描いたものから、帰還兵の内面を描いたもの、軍内部の派閥ものなど、さまざまな描き方があります。

『この世界の片隅に』は、そのどれとも違って、戦時下の人々の暮らしぶりを丁寧に描いています。

すずの声を担当したのん(能年玲奈)が素晴らしく良く、アニメとはいえ、当時の人々の思いがジワジワと伝わってきます。

終戦から74年も経ち、戦争体験者から直接話を伺うことは難しくなっています。このような作品に触れることは、今、日本が平和であることの意味を考えるきっかけになると思います。

[char no=”2″ char=”S.Sonoda”]「『この世界の片隅に』は、2019年8月3日(土)21:00〜23:06、NHKで放映されることになりました。地上波での放映はこれが初です。どうぞご覧ください。[/char]

『この世界の片隅に』
監督:片渕須直
原作:こうの史代
声の出演:のん、細谷佳正ほか
上映時間:129分
製作国:日本
公開:2016年11月

この記事を書いた人
sonosho

株式会社ラクパ代表取締役。中小企業の顧客づくり支援家。【経歴】プログラマー5年、タウン情報誌編集者15年を経て、2006年に起業。2016年に法人化。主事業はニュースレター作成代行サービス。東証プライム上場企業から個人事業主まで延べ1,149号の制作実績(2024年2月現在)。近年はサイト制作にも注力。

sonoshoをフォローする
映画から学ぶ
sonoshoをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました