その情報ってホント? 不確かな情報への接し方

情報

このひと月で世の中は更に大きく変わりました。テレビのニュースや新聞から伝わってくる情報は不安な面を強調したものが多く、落ち着いて考えさせるものが少ないです。

ネット上はそれが更にひどく、根拠の薄い、あるいは根も葉もない情報が拡散していて、接しているうちに刺々しい気持ちにさせられます。第三者から発せられた情報なら無視すれば済みますが、それが友人やお世話になっている方から直接届いたメッセージだと扱いに困ることもあります。そんな時、あなたはどう対処していますか?

新型コロナウイルスの感染が拡がりつつあった2月下旬、「コロナウイルスは26℃くらいのお湯を飲んだら死ぬらしい」という噂が出回りました。人の体温は36℃くらいですから、常識的に考えて嘘だと分かります。私もスルーしていたのですが、なんと私の知り合いが直接LINEでこの情報を送ってきたのです。さすがにこの時はそれが嘘情報だということを丁寧に返信したので一件落着したのですが、これがもし真偽が定かでない微妙な情報だったら…。相手は自分のことを気遣い、良かれと思ってメッセージを送っているのですから、よけいに話がややこしくなります。

そんな時にお勧めするのは「判断を保留する」ことです。

知人がメッセージを送ってくれたこと自体は素直に感謝しつつ、その内容に関しては判断を保留する。ここで大事なのは「知人を疑う」のではないということです。感謝しつつも、内容の真偽は分からないので、いったん保留するということです。その情報の真偽を相手に問い始めてしまうと、大抵は相手との関係がギクシャクしてしまいます。

経済学の用語に「限定合理性」というのがあります。自分が持っている情報は限られた情報なのにも関わらず、その限られた情報で判断したことを正しいと思う傾向があるそうで。SNSでデマが拡がりやすいのもおそらくこの性質のためでしょう。特に自分は判断能力が高いと思っている人ほど、この罠にかかりやすいそうですから注意が必要です。

新型コロナウイルスの感染対策は長期戦になりそうな気配です。これからも正しい情報と間違った情報が入り乱れて飛び交うことでしょう。そうした情報と少し距離を取ったり、判断を保留したりして、冷静な判断をしたいと思います。コロナウイルスにやられる前に、不安をあおる情報でメンタルをやられないように、どうぞお気をつけください。私もこのコロナ禍をなんとかやり過ごそうと思います。

この記事を書いた人
sonosho

株式会社ラクパ代表取締役。中小企業の顧客づくり支援家。【経歴】プログラマー5年、タウン情報誌編集者15年を経て、2006年に起業。2016年に法人化。主事業はニュースレター作成代行サービス。東証プライム上場企業から個人事業主まで延べ1,149号の制作実績(2024年2月現在)。近年はサイト制作にも注力。

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コメント

  1. 園田 慶一 より:

    確かにそうですね。
    ありがとうございます。
    今がまさしくその渦中にありますね。
    先日、神奈川県の医師会副会長が今度のマスコミ報道などについて苦言を呈しておられました。
    私にも、明らかに間違っていると思われる情報を知人から貰ったとしてラインしてきた人がいましたが、そのうち、他の人から指摘されたようで誤って来ました。
    気をつけないといけないですね。

  2. sonosho shoichiro より:

    園田慶一様
    コメントありがとうございます。
    テレビのワイドショーなどにも似たようなことが言えそうですね。
    自分が間違っている情報の伝達者にならないように気をつけたいです。

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