音楽の力にただただ圧倒。―映画『オーケストラ!』

コロナ禍の終息を願って、当面の間は「希望」を感じさせる映画をピックアップして紹介します。今回選んだのは『オーケストラ!』です。

映画

<あらすじ>ロシアのボリショイ劇場で清掃員として働くアンドレイ(アレクセイ・グシュコブ)。彼はかつてボリショイ交響楽団の天才指揮者だったが、政府のユダヤ人排斥に協力しなかったため解雇になった過去を持っていた。ある日、パリの劇場が急きょ楽団を探していることを知り、かつての仲間を集めて偽のボリショイ交響楽団を結成するアイデアを思いつく。そして彼がソリストとして指名したのは、パリ在住の女性ヴァイオリニスト、アンヌ=マリー・ジャケ(メラニー・ロラン)。そこにはアンドレイの深い思惑があった…。

<コメント> 「つぶれた(つぶれかけた)チームを復活させる」という設定は、定番中の定番。しかも熱いドラマにもコメディにもなる便利な設定です。この映画もその型にはまったもので、かつて自分が指揮を執っていたボリショイ交響楽団を復活させるというストーリーです。ただし、その楽団メンバーが一癖も二癖もある連中ばかり。映画の前半はコメディータッチで進んでいきます。そもそも偽のロシアの楽団を作ってパリに乗り込むという荒唐無稽な話なので、気軽に観られます。そして圧巻は、映画終盤のコンサートシーン。チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を演奏するシーンのすごさといったら! 音楽の力に圧倒される作品です。

  • 『オーケストラ!』
  • 原題:Le Concert
  • 監督:ラデュ・ミヘイレアニュ
  • 出演:アレクセイ・グシュコフ、メラニー・ロランほか
  • 上映時間:119分
  • 製作国:フランス
  • 日本公開:2010年4月
この記事を書いた人
sonosho

株式会社ラクパ代表取締役。中小企業の顧客づくり支援家。【経歴】プログラマー5年、タウン情報誌編集者15年を経て、2006年に起業。2016年に法人化。主事業はニュースレター作成代行サービス。東証プライム上場企業から個人事業主まで延べ1,149号の制作実績(2024年2月現在)。近年はサイト制作にも注力。

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