「日本人らしさ」は褒めても「日本人らしくあれ」と強いてはいけない。

このコーナーでは、株式会社ラクパのライター・城戸あづさが、心に留めておきたい言葉とのエピソードを綴ります。

サッカー

「日本人らしさ」は褒めても「日本人らしくあれ」と強いてはいけない。」

by 某コメンテーター

サッカーワールドカップ、ご覧になりましたか。私は4年に1度、絵に描いたようなにわかファンになります。小さな日本人選手が大きな外国人選手に体を張って立ち向かう姿、フォワードの選手が自陣まで全力で戻って守備をする姿に、毎回胸が熱くなりました。 

世界からも犠牲的、献身的…と日本の戦い方は高く評価され、さらにはゴミ拾いをするサポーターや、敗戦後にロッカールームを掃除して去った日本代表の態度も絶賛されました。

この「日本人らしさ」は誇らしく、ぜひ受け継いでほしいものです。マスコミも連日「日本人らしさ」を褒めたたえる報道をしていました。

そんな中、ある報道番組のコメンテーターが「自然に生まれた日本人らしさは褒めても、日本人らしくあれと強要してはいけない」と言ったのです。多くの人が日本人の美徳に酔う中で、自分の意見を述べたその人に、これぞコメンテーター!と感心しました。

確かに、献身的になれと部下に強要したり、感謝が足りないと人を批判したりするのは危険。日本代表は行動で示してくれたからこそ、私たちの心に響いたのです。自分が愛する日本人らしさを自分が実践してこそ、周囲に広がっていくのだな、としみじみ感じたのでした。(あづさ)

この記事を書いた人
Azusa

株式会社ラクパ専属ライター。タウン誌≪シティ情報ふくおか≫編集者として、特集のほか、地元のテレビ番組・お笑い・祭りのページなどを担当。地域色豊かな誌面作りを目指す。2006年、ニュースレター作成代行「ラクパ」のライターとして活動開始。クライアントの個性を活かし、顧客づくりのための原稿を執筆中。趣味は競泳、専門種目はクロール。マスターズ大会での自己ベスト更新を夢見て、仕事と家事の合間にトレーニングに励む毎日。

Azusaをフォローする
心の糧となる言葉
Azusaをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました