このコーナーでは、株式会社ラクパのライター・城戸あづさが、心に留めておきたい言葉とのエピソードを綴ります。
「自分に酔ってる人が嫌い。」
星野源
先日NHKで放送された星野源のインタビューで、最も印象に残った言葉です。辛い心情を歌で吐露しないのか?との質問に「僕は傷ついたんだって歌にするのは、自分に酔ってる気がする。そりゃあ傷ついたけど、それを歌にして、お金もらって聞いてもらうっておかしくない?」と。私も全く同感なんです。
あまりに共感したので、彼の話をそのまま紹介します。
「本当に嫌だったよ、って歌詞にする必要はない。かといって自分の思いは歌に込めたい。何が一番面白くて誠実な歌になるんだろう、って考えるんですよ。で、たどりつく言葉は、もう嫌だよウンザリだよって感覚の中にある、温かいものだったり愛だったり。傍にいる誰かとか生活の中の温度とか、そういうものを描いた時に、これがやりたいんだと実感するんです」。
彼が自身の傷心をそのまま歌詞にしないのは、歌を聞く人の存在があるからです。私もニュースレター原稿でお客様の人柄を伝える時、自慢し過ぎず謙遜し過ぎず、それでいて読んだ人が温かい気持ちになるよう心がけています。
ニュースレターをご自身で書かれている皆様、大切なポイントです…人に読ませたい文章は、自分に酔っちゃあいけないんです。(あづさ)
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