このコーナーでは、株式会社ラクパのライター・城戸あづさが、心に留めておきたい言葉とのエピソードを綴ります。
「見せてやれ、底力。」
カロリーメイトCM
CMでは受験生に贈った言葉なんだけど。「底力」って言葉が好きです。意気に感じたり、追い込まれたり、カチンときたり(笑)した時に、底力のスイッチが入るような気がします。
新型肺炎の影響で、プールが軒並み休館になってしまいました。大人も辛いけど、選手たちには死活問題。中高生の選手にとって、今年の公認大会で記録を出すことが次の進路に繋がります。私が所属するスイミングスクールでは、全国大会を前に練習できなくなった選手たちが泣いておりました。
最後の砦だった市民プールまで「明日から休館」と決まった日、一人で西市民プールへ。さすがに人が少なく、一人一コース使って泳いでいました。すると、選手らしき子たちがやって来て、プールサイドでウロウロし始めたのです。で、声をかけてコースを譲ってあげました。その後も次々と選手たちがやって来て、その度に大人がコースを譲り、譲った大人を別の大人がコースに招き…誰も文句は言いません。「頑張れよ」って思いは一つです。帰り際、選手の一人がお辞儀をしていきました。
こんな時こそ、助け合ったり譲り合ったりする手本を大人が見せなければ。差別したり、買い占めしたりしてる場合じゃありません。見せてやれ、大人の底力。そう思います。(あづさ)
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