コロナ禍の終息を願って、当面の間は「希望」を感じさせる映画を選んでご紹介します。今回は心に傷を負った天才青年と、妻を亡くして失意の中にいる精神分析医の心の交流を描いた『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』です。
<あらすじ> 大学でアルバイト清掃員として働く青年ウィル・ハンティング(マット・デイモン)。彼はある時、誰もいない教室の黒板に書かれてあった数学の問題を解く。ウィルの才能に気付いた数学科教授は、彼の才能を開花させようと試みるが、ウィルは鑑別所の出入りを繰り返す素行の悪い人間だった。それでも諦めない教授は、かつての同級生ショーン・マグワイア(ロビン・ウィリアムズ)にカウンセリングを依頼する。ショーンは最愛の妻を病気で亡くして以来、孤独に苛まれていた。はじめこそショーンをからかっていたウィルだったが、やがて互いに心の傷を負っていることを知り、次第に打ち解けていくのだった…。
<コメント> 人と深く関わろうとすると、自分の心の奥底にある、他人に見せたくない面もさらけ出すことになります。それは怖いことであり、不安なことでもあります。でも、他人と深く関わらず、心を閉ざしたまま生きていくとしたら、それは果たして幸せな人生でしょうか? 生き方について考えさせられる作品です。この脚本は、マット・デイモンがベン・アフレックと協力して初めて書いたものだというから驚きです。
- 『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』
- 原題:Good Will Hunting
- 監督:ガス・ヴァン・サント
- 出演:ロビン・ウィリアムズ/マット・デイモン/ベン・アフレック他
- 上映時間:127分
- 製作国:米国
- 日本公開:1998年3月
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