このコーナーでは、株式会社ラクパのライター・城戸あづさが、心に留めておきたい言葉とのエピソードを綴ります。
「この人生ってヤツは作り話
自分の手で描いていくしかない
あの日でっち上げた無謀な外側に
追いついていく物語」
クリーピーナッツ×菅田将暉「サントラ」より
クリーピーナッツというヒップホップユニットをご存知でしょうか。MCのRー指定は、日本のMCバトルで3連覇した人です。巧みに韻を踏みながら、ラップで相手を攻撃する姿に、当時は頭が良くて性格が悪い印象でした(笑)。
でも、Rー指定の書く歌詞には心を掴まれます。本当は繊細なんだなぁと好きになりました。前述の言葉は、仕事や人生への思いを吐き出した歌詞の一部。現実の辛さを散々並べた後にこのフレーズが来ると、決意表明のようで勇気をもらいます。
「あの日でっち上げた無謀な外側」は昔の自分が憧れた「将来の自分」。私の場合『徹子の部屋』の徹子さんだったり、向田邦子さんだったり、糸井重里さんだったり…ホントに無謀(苦笑)。それでも社会に出て30年。話を聞いて文章を書くという、憧れた将来像にうっすら似たことはしてる気がします。
残りの人生で、少しでも追いつけるような仕事や生き方がしたいな、と思う年の暮れ。同世代の音楽評論家・スージー鈴木さんも「この曲は50代への応援歌だ」と申しておりました。まだまだ頑張ろっと。
今年もお付合いありがとうございました。皆様、どうぞ良いお年を!(あづさ)
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