このコーナーでは経営や生き方のヒントになるような映画を紹介しています。今回は、一昨年に87歳で死去するまで、27年間にわたってアメリカ最高裁判事を務めたルース・ベイダー・ギンズバーグの半生を基にした『ビリーブ 未来への大逆転』です。
『ビリーブ 未来への大逆転』
On the Basis of Sex
<あらすじ> ユダヤ系の家に生まれたルース・ギンズバーグ(フェリシティ・ジョーンズ)は、努力の末、名門ハーバード法科大学院に入学する。1956年当時、在学していた女性は500人中たった9人。大学には女子トイレもなかった。すでに結婚し育児中でもあったが、夫マーティンの助けを得て、ルースは主席で卒業。しかし女性というだけで法律事務所には就職できず、しかたなく大学教授となる。1970年のある日、親の介護費用の控除を国が却下した訴訟記録を目にする。原告は男性であり、当時の税法では介護費用の控除は女性に限定されていたのだ。ルースは真の男女平等を訴えるために、勝ち目のない裁判を起こす…。
<コメント>米国は自由と平等の国と謳っていますが、この映画を見る限り、1970年当時はまだ性差別が多く、男性社会という印象が強く残りました。
比べて現代は、性差別は格段に少なくなっている(と思われる)わけですが、それはいつの間にかではなく、ギンズバーグのような人たちが一つずつ問題を提起し、平等を獲得してきた結果なのですね。
在りし日のギンズバーグも1シーン登場するのでお見逃しなく。(正一郎)
- 『ビリーブ 未来への大逆転』
- 原題:On the Basis of Sex
- 監督:ミミ・レダー
- 出演者:フェリシティ・ジョーンズほか
- 上映時間:120分
- 製作国:アメリカ
- 日本公開:2019年3月22日
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