「少年漫画の三大原則は友情、個性、勝利。」

このコーナーでは、株式会社ラクパのライター・城戸あづさが、心に留めておきたい言葉とのエピソードを綴ります。

「少年漫画の三大原則は友情、個性、勝利。」

鈴木晴彦(集英社取締役常務)

かつて『我が家の次長課長日誌』に登場していた息子たちも、27歳と24歳になりました。今もそれなりに世話をしつつ、4人で食卓を囲んでいます。

この正月休み、息子たちの提案で家族で映画を観に行きました。それも『呪術廻戦』…笑。

仲間との信頼感、組織の団結力…昨今、飢えていた感情を満たしてもらったような気がします。

『呪術廻戦』も『鬼滅の刃』も『週刊少年ジャンプ』掲載漫画。ジャンプといえば「友情・努力・勝利」が三大原則と言われていますが、集英社取締役常務の鈴木氏は「最近じゃ?努力?はネタにならない」と。今の若い世代は努力が嫌いで、キャラクターを重視する。だから三大原則は「友情、個性、勝利」に変えるべきだとか。

努力は?嫌なことを我慢して続ける?イメージなのかも。『呪術廻戦』も『鬼滅の刃』も主人公は鍛錬を積むのですが、それは?なりたい自分になるため?だから厭わないんです。

なりたい自分も多様化し「みんな違って、みんないい。自分が選んだ道だから頑張れる」がZ世代の特徴のようです。

もし、男の子の育て方を尋ねられたら「とりあえずジャンプを読ませておけば、卑怯な人間にはなりませんよ」と答えよう。…帰り道、息子たちの背中を見ながら、そんなことを思ったのでした。

この記事を書いた人
Azusa

株式会社ラクパ専属ライター。タウン誌≪シティ情報ふくおか≫編集者として、特集のほか、地元のテレビ番組・お笑い・祭りのページなどを担当。地域色豊かな誌面作りを目指す。2006年、ニュースレター作成代行「ラクパ」のライターとして活動開始。クライアントの個性を活かし、顧客づくりのための原稿を執筆中。趣味は競泳、専門種目はクロール。マスターズ大会での自己ベスト更新を夢見て、仕事と家事の合間にトレーニングに励む毎日。

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