「その時間が楽しければ自ずと踏ん張れる。」

このコーナーでは、株式会社ラクパのライター・城戸あづさが、心に留めておきたい言葉とのエピソードを綴ります。

バンタン

「その時間が楽しければ自ずと踏ん張れる。」

───イ・ソンミン

9年前、韓国で社会現象まで起こしたドラマ『ミセン』。私が俳優イ・ソンミンの魅力を知った作品です。先日、彼が自身について語る番組がありました。

イ・ソンミンは20歳で地方の劇団に入り、30代半ばでソウルに出てくるまで、収入の無い生活を続けたそうです。今では韓国を代表する俳優ですが、俳優志望の若者たちに言葉を求められると「君の夢が叶うまで、10年かかるかも、20年かかるかも、叶わないかもしれない。だから冷静になって、考え直して」と言うそうです。時に憤られるそうですが、本当の厳しさを知っているから、無責任に希望をもたせるようなことは言えないと。

ではなぜ、イ・ソンミンは貧困の中で役者を続けられたかというと「僕は芝居をしている時が一番楽しいんです。稽古中は空腹も寂しさも感じなかった。どんなに過酷な状況でも、その時間が楽しければ、自ずと踏ん張れるんです」。

54歳で「俳優イ・ソンミンとしての夢はもう全て叶いました」と言い切る潔さ。今も演じる時間が一番楽しいそうです。

調子が良い時も悪い時も、変わらぬ情熱で仕事を続けるのは簡単ではないけど、私も「自分の仕事が気に入ってます」ぐらいは、いつも言える人間でいたいと思います。(あづさ)

この記事を書いた人
Azusa

株式会社ラクパ専属ライター。タウン誌≪シティ情報ふくおか≫編集者として、特集のほか、地元のテレビ番組・お笑い・祭りのページなどを担当。地域色豊かな誌面作りを目指す。2006年、ニュースレター作成代行「ラクパ」のライターとして活動開始。クライアントの個性を活かし、顧客づくりのための原稿を執筆中。趣味は競泳、専門種目はクロール。マスターズ大会での自己ベスト更新を夢見て、仕事と家事の合間にトレーニングに励む毎日。

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