独創的なものを生み出す思想が垣間見れる―映画「スティーブ・ジョブズ」

今回ご紹介するのは、アップルの創業者を描いた『スティーブ・ジョブズ』(2013年版)です。

映画

大学を中退しゲームメーカーに就職したスティーブ・ジョブズ(アシュトン・カッチャー)は、協調性に乏しく周囲からは疎まれていた。彼は自分と同じようなはみ出し者の友人たちを集めてアップルコンピュータを設立する。ジョブズは社長として経営に辣腕をふるい、わずか4年で株式上場に成功する。しかし意見が対立する社員を解雇したり、創立スタッフを冷遇するなど、身勝手な言動が目立つようになる。その結果、彼は自身の会社から追放されてしまう羽目に…。

<みどころ>コンピューターは、タイプライターや電卓の延長線上にある便利な文房具か、それとも人間の意識を拡大させる革新的な道具か。ジョブズの考えはもちろん後者です。映画のなかでも描かれていますが、そのルーツとなったのは、大学中退後のインド放浪や精神世界に傾倒した経験です。

ジョブズは天才であるがゆえに独善的な面があります。こんな人が経営トップだったら、社員はさぞかし苦労したことでしょう。それでもアップルが生み出した数々の製品がこれほど魅力的なのは、ジョブズが妥協を許さなかったからに他なりません。そうした製品の根幹にあるのが彼独自の「思想」です。

独創的なものを生み出す思想がどんなものか、この映画から垣間見れると思います。

『スティーブ・ジョブズ』監督:ジョシュア・マイケル・スターン/出演:アシュトン・カッチャー他/上映時間:122分/日本公開2013年/※同名タイトルで2015年版の別作品もあります。

この記事を書いた人
sonosho

株式会社ラクパ代表取締役。中小企業の顧客づくり支援家。【経歴】プログラマー5年、タウン情報誌編集者15年を経て、2006年に起業。2016年に法人化。主事業はニュースレター作成代行サービス。東証プライム上場企業から個人事業主まで延べ1,149号の制作実績(2024年2月現在)。近年はサイト制作にも注力。

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