コロナ禍の終息を願って、当面の間は「希望」を感じさせる映画をピックアップして紹介します。今回選んだのは『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』です。
<あらすじ> ロサンゼルスの一流レストランで総料理長を務めるカール・キャスパー(ジョン・ファヴロー)。定番メニューしか出すなと言うオーナー(ダスティン・ホフマン)や、自分の料理を酷評する評論家と衝突し、店をクビになる。元妻の助言で息子パーシーを連れて故郷のマイアミを訪れたカールは、絶品のキューバサンドイッチと出会い、それを移動販売するアイデアを思いつく。息子や仲間とともにオンボロのフードトラックを改装し、マイアミからロサンゼルスまで移動販売の長旅が始まった…。
<見どころ> ステイホーム中の楽しみと言えば、やっぱり料理ですね。主人公は料理の腕前は一流なのに、少々短気な性格。私生活でも元妻のもとにいる息子と定期的に会ってはいるものの、ちょっとすれ違い気味です。そんな父子の関係が変わり始めたのは、フードトラックで移動販売を始めてから。パーシーがSNSを使って移動販売のことを宣伝したおかげで、行く先々で車の前に長蛇の列ができるあたりは、いかにも今風。
そして、この映画のもう1つの魅力は音楽。マイアミではキューバ音楽、ニューオーリンズではブルースと、それぞれの土地に根ざした音楽が印象的です。
- 『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』
- 監督・脚本・製作・主演:ジョン・ファヴロー
- 出演者:ソフィア・ベルガラ、ジョン・レグイザモ、ダスティン・ホフマン、スカーレット・ヨハンソン他
- 上映時間:115分
- 製作国:米国
- 日本公開:2015年2月
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