「いつか、自分の金でこの店で一番高い料理を食える奴になろう。」

このコーナーでは、株式会社ラクパのライター・城戸あづさが、心に留めておきたい言葉とのエピソードを綴ります。

ペアコーヒー

「いつか、自分の金でこの店で一番高い料理を食える奴になろう。そして、できればもう一人分払える奴になろう。」

北野たけし

年末の紅白歌合戦をご覧になりましたか。華やかなパフォーマンスの中で、北野たけしの『浅草キッド』が印象に残りました。決して上手くはないけれど、昔の自分に語りかけているようで「世界の北野にも、そんな時代があったんだなぁ」と心に沁みました。

巻頭の言葉は、たけしさんが全然売れなかった極貧時代に、浅草で一番人気の洋食屋の前を通った時に誓ったことだそうです。「成功して高級料理を食べる」は誰もが掲げる目標かもしれませんが「誰かもう一人食べさせる」と誓うところが、たけしさんの魅力ですね。今なお多くの人に慕われる人間性を感じます。

我が家の息子たちは駆け出しの社会人と大学生。まだ人生設計なんて頭にないようですが、たけしさんのような志で将来を描いてほしい、と願っています。まずは自立して、その次は誰かを食べさせる…一緒に食事する人がいない人生も寂しいものでしょ。

令和の時代がどうなるのかわかりませんが?個で生きる?ことばかり加速しませんように。面倒臭くても?誰かと生きる?ことの良さをちゃんと伝えていけますように。(あづさ)

この記事を書いた人
Azusa

株式会社ラクパ専属ライター。タウン誌≪シティ情報ふくおか≫編集者として、特集のほか、地元のテレビ番組・お笑い・祭りのページなどを担当。地域色豊かな誌面作りを目指す。2006年、ニュースレター作成代行「ラクパ」のライターとして活動開始。クライアントの個性を活かし、顧客づくりのための原稿を執筆中。趣味は競泳、専門種目はクロール。マスターズ大会での自己ベスト更新を夢見て、仕事と家事の合間にトレーニングに励む毎日。

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