先日、「日本の学生の読解力が下落している」というニュースを耳にしました。経済協力開発機構(OECD)が世界79カ国の15歳を対象に実施した学習到達度調査によれば、日本の高校1年生の読解力は15位で、8位だった2015年の前回調査から大きく後退したとのこと。
読解力というと、私たちが学生の頃、国語の授業でよく出題されていたのは、ある小説の一節から、作者の意図を読み解くといったものでした。今回OECDが問うている読解力とはもっと基礎的なもので、150文字程度の出題文の意味をしっかりと理解できれば答えられる問題だとか。
私は自分の読解力が低いほうだとは思ってないのですが、もしかしたら…と思って、この問題にチャレンジしてみました。皆さんもぜひどうぞ。(解答はこの投稿の最後にあります)
問題1
次の文を読みなさい。
アミラーゼという酵素はグルコースがつながってできたデンプンを分解するが、同じグルコースからできていても、形が違うセルロースは分解できない。
この文脈において、以下の文中の空欄にあてはまる最も適当なものを選択肢のうちから1つ選びなさい。
「セルロースは(? )と形が違う」
(A)デンプン
(B)アミラーゼ
(C)グルコース
(D)酵素
問題2
次の文を読み、メジャーリーグ選手の出身国の内訳を表す図として適当なものをすべて選びなさい。
メジャーリーグの選手のうち28%はアメリカ合衆国以外の出身の選手であるが、その出身国を見ると、ドミニカ共和国が最も多く、およそ35%である。
…いかがでしたか? うちの家族は、妻と子どもは2問とも正解。私は1問目の答えが最初違っていて、考え直してから正解にたどり着きました。危ない…。
[char no=”1″ char=”Shoichiro”]この問題作成を行った国立情報学研究所の新井紀子博士は、『AI vs.教科書が読めない子どもたち』でビジネス書大賞2019大賞を受賞された方です。自分の読解力に不安を持った私は、年末、この本を読んでみようと思った次第です。
[/char]
問題の答えは…
……
………
…………
……………
どちらも(A)です。あなたは正解にたどり着きましたか?
コメント