「言いたいことを全部言っちゃあ、ダメ。」

このコーナーでは、株式会社ラクパのライター・城戸あづさが、心に留めておきたい言葉とのエピソードを綴ります。

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「言いたいことを全部言っちゃあ、ダメ。」

武田鉄矢

今年の大相撲初場所は盛り上がりましたね。33歳で幕尻優勝を果たした徳勝龍は、強いのに謙虚で愛嬌がある…まさに日本人が大好きな日本人です。優勝インタビューでの「嘘です。インタビューの練習してました」で一気にファンを増やしました。

一方で、同時期にユーチューバーとして復帰を果たしたお笑い芸人の宮迫博之さんは、最初の動画で謝罪をして、世間の酷評を受けました。ユーチューブというメディアの性質もあるでしょうが、人が受け取る印象は怖いものだとさえ感じました。

この2人の違いを武田鉄矢さんがワイドショーで論じていました。「宮迫さんは悪役ができるお笑い芸人なのに、誠実で必死な言葉を選んで使ってる。それが彼に似つかわしくない。徳勝龍は自分に似合う言葉を選んで、しかも思いを半分隠してる。言いたいことはね、全部言っちゃあダメなんですよ」。

言葉を尽くすか、全部は言わないか。何歳になっても難しいけど、自分らしい言葉と表現で思いを伝える努力を続けていこうと思います。(あづさ)

この記事を書いた人
Azusa

株式会社ラクパ専属ライター。タウン誌≪シティ情報ふくおか≫編集者として、特集のほか、地元のテレビ番組・お笑い・祭りのページなどを担当。地域色豊かな誌面作りを目指す。2006年、ニュースレター作成代行「ラクパ」のライターとして活動開始。クライアントの個性を活かし、顧客づくりのための原稿を執筆中。趣味は競泳、専門種目はクロール。マスターズ大会での自己ベスト更新を夢見て、仕事と家事の合間にトレーニングに励む毎日。

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