このコーナーでは、株式会社ラクパのライター・城戸あづさが、心に留めておきたい言葉とのエピソードを綴ります。
“Life goes on.”
BTS「Life Goes On」より
今や世界中で人気のBTS(防弾少年団)。韓流に興味がなかった私も、最近は毎日彼らの楽曲を聴いております(笑)。
「Life goes on.」はBTSがコロナ禍に出した曲のタイトル。直訳すると「人生は続く」ですが、悲しいことがあった時に「それでも生きていかなくちゃ」といった意味で、自分や相手を励ます言葉として使われるのだそうです。
2月の終わりに、7歳下の従兄弟が事故で急死しました。16歳で車椅子生活となった彼は、並々ならぬ努力で大学へ入り、卒業後は障害者が社会で自立するためのNPO法人で精力的に活動していました。
棺で眠る彼の顔を見た時「どうして生きているうちに?スゴイね!頑張ったね!?と伝えなかったのか」と後悔で涙が止まりませんでした。時々気になりつつも、そのうち会えると思っていました。
通夜と本葬の2日間、電車でずっと「Life goes on.」を聴いていました。車窓から望む家々の風景には、穏やかな日常が伺えました。誰もがこの日々が続くと思っているようで、突然終わることを知っているのは、自分だけのような気持ちになりました。
あれから2カ月。短い人生を走り切った彼は私に「いつでも自由に、会いたい人に会い、伝えたいことを伝えなさい。なりたい自分になりなさい」と教えてくれたようです。
「Life goes on.」…皆様も悔いのない人生を。(あづさ)
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