このコーナーでは経営や生き方のヒントになるような映画を紹介しています。今回紹介するのは、ベトナム戦争の抗議デモで起訴された7人の裁判の行方を描いた『シカゴ7裁判』です。
『シカゴ7裁判』
The Trial of the Chicago 7
<あらすじ>1968年、シカゴで開かれた民主党全国大会。会場の近くに、ベトナム戦争に反対する活動家たちがデモのために集結した。本来なら平和的に行われる予定だったデモは、警察側の圧力により徐々にエスカレートし、激しく衝突することとなった。その結果、トム・ヘイデン(エディ・レッドメイン)ら7人は暴動を煽った罪で起訴され、かつてないほど衝撃的な裁判が展開していく…。
<コメント> 今年のアカデミー賞発表ももうすぐ。今年は劇場公開作品よりNetflix作品のほうがノミネート数が多かったとか。このコーナーでも、今後はNetflix作品を取り上げていこうと思います。
この作品が公開されたのは2020年。世論に耳を貸さず、持論を繰り返すトランプ大統領が政権交代したり、ブラック・ライブズ・マター運動が全米的なデモや暴動へと発展した年でした。本作は、この時期の世相とまるで写し絵のように重なります。彼らは何のために戦っていたのか?
民主主義を第一義とするアメリカでこのような過去があったこと、それを今の時代に改めて見直すことに意味があると思います。社会的なテーマを扱いながらも、魅力的な物語に仕上げている脚本が素晴らしいです。
- 『シカゴ7裁判』
- 原題:The Trial of the Chicago 7
- 監督:アーロン・ソーキン
- 出演者:エディ・レッドメイン、サシャ・バロン・コーエンほか
- 上映時間:130分
- 製作国:アメリカ合衆国
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