「自信を持たないで泳ぐことは、自分に失礼。」

このコーナーでは、株式会社ラクパのライター・城戸あづさが、心に留めておきたい言葉とのエピソードを綴ります。

「自信を持たないで泳ぐことは、自分に失礼。」

村松さやか(日本水泳連盟)

東京五輪が幕を閉じました。緊急事態宣言下に奮闘してくれたアスリートたちの勇姿を、私は忘れないだろうと思います。

仕事と両立してきた競泳も、持病の股関節変形が進み、チーム練習もままならなくなりました。それでこの春、17年通ったクラブを退会しました。速く泳げなくなった自分が情けなかったのです。

それでも少し経つと水が恋しくなって、仕事の後に近所のスポーツクラブで一人泳ぎ始めました。

するとそこにも競泳志向の方々がいて、薦められるまま新しいコーチに出会い、レッスンに参加することに…。股関節のリハビリを続けながら、新しい泳ぎのフォームを習い、泳ぐことがまた少しずつ楽しくなっていきました。

そんな折に始まったオリンピックの競泳。冒頭の言葉は金メダリストとなった大橋悠依選手が紹介した言葉ですが、私には萩野選手と瀬戸選手の試合後の笑顔が浮かびます。メダルは獲れなくても、自分を信じてレースに臨んだからこその表情でした。

スポーツの素晴らしさは勝利ではなく、自信を得ること。精一杯準備したら、自分を信じてスタート台に立つ。後は思い切り楽しもう。コロナが収束してマスターズが再開したら、私もまたレースに出ようと思います。(あづさ)

この記事を書いた人
Azusa

株式会社ラクパ専属ライター。タウン誌≪シティ情報ふくおか≫編集者として、特集のほか、地元のテレビ番組・お笑い・祭りのページなどを担当。地域色豊かな誌面作りを目指す。2006年、ニュースレター作成代行「ラクパ」のライターとして活動開始。クライアントの個性を活かし、顧客づくりのための原稿を執筆中。趣味は競泳、専門種目はクロール。マスターズ大会での自己ベスト更新を夢見て、仕事と家事の合間にトレーニングに励む毎日。

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