文化や宗教の違いを超えて二人はどう向き合ったか?―『ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ』

このコーナーでは経営や生き方のヒントになるような映画を紹介しています。今回紹介するのは異文化ラブコメ『ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ』です。

『ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ』

The Big Sick

<あらすじ> シカゴで暮らすパキスタン出身の売れないコメディアン・クメイル(クメイル・ナンジアニ)。彼は、大学院生の白人女性エミリー(ゾーイ・カザン)と付き合っていた。しかし、クメイルの両親は保守的な考え方を持ち、息子の結婚相手は同郷の者しか認めようとしない。しかたなく親が勧めるお見合いに参加したクメイル。だが、そのことが彼女にバレて二人は破局。ところが数日後、エミリーは原因不明の病で昏睡状態に陥ってしまう…。

<コメント> おもて面のテーマが、国境のない世界だったので、ここでは国籍を超えた恋愛映画を取り上げてみました。基本はラブコメですが、文化や宗教の違いにどう向き合うかという物語です。パキスタンやイスラム教の伝統がリアルに描かれ、主人公の抱える深刻さが伝わってきます。

…とはいっても重たい映画ではないので、最後まで楽しく観ることができます。昏睡状態のエミリーの看護を通して、クメイルとエミリーの両親は少しずつ距離を縮めていきます。

ただ、付き合っている彼女を昏睡状態にしてしまうのって、物語の展開としてどうなんだろう?と思いましたが、なんとこの脚本は、主演のクメイル・ナンジアニが自身の実体験を基に書いたものだとか。失礼しました(笑)。

  • 『ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ』
  • 原題:The Big Sick
  • 監督:マイケル・ショウォルター
  • 出演者:クメイル・ナンジアニ、ゾーイ・カザンほか
  • 上映時間:124分
  • 製作国:アメリカ
  • 日本公開:2018年2月
この記事を書いた人
sonosho

株式会社ラクパ代表取締役。中小企業の顧客づくり支援家。【経歴】プログラマー5年、タウン情報誌編集者15年を経て、2006年に起業。2016年に法人化。主事業はニュースレター作成代行サービス。東証プライム上場企業から個人事業主まで延べ1,149号の制作実績(2024年2月現在)。近年はサイト制作にも注力。

sonoshoをフォローする
映画から学ぶ
sonoshoをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました