このコーナーでは経営や生き方のヒントになるような映画を紹介しています。今回は宇宙船内で極限状態に置かれた男女の愛と運命を描いたSF映画『パッセンジャー』です。
『パッセンジャー』
Passengers
<あらすじ>
舞台は近未来。遠い惑星への移住のために地球を出発した宇宙船アヴァロン号。乗客五千人は、人工冬眠によって到着までの120年を過ごすことになっていた。しかし、故障によってジム(クリス・プラット)だけが目覚めてしまう。再冬眠は不可能。宇宙船が目的地に到着するまであと約90年ある。彼が宇宙船のなかで寿命が尽きるのは確実だった。絶望的になる彼にとって、アンドロイドのバーテンダー・アーサー(マイケル・シーン)だけが唯一の話し相手。そんなある日、冬眠ポッドで眠るオーロラ(ジェニファー・ローレンス)に一目惚れしてしまう…。
<コメント>
この後、ジムはオーロラを起こすわけですが、そうなると彼女もまた宇宙船のなかで一生を終えるのは避けられません。
この映画は非常に評価が分かれていて、低評価側の主な意見は、ジムのこの身勝手な行為は絶対に許されるものでないというものです。では逆に先に目覚めたのがオーロラだったら…など、観た人同士での意見交換が楽しめる1本です。個人的にはアーサーの「今を楽しめ」という台詞がグッときました。宇宙船の造形も見事です。(正一郎)
- 『パッセンジャー』
- 原題:Passengers
- 監督:モルテン・ティルドゥム
- 出演者:ジェニファー・ローレンス、クリス・プラットほか
- 上映時間:116分
- 製作国:アメリカ
- 日本公開:2017年3月24日
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