このコーナーでは経営や生き方のヒントになるような映画を紹介しています。今回は、報道と経営のはざまで揺れる新聞社を描いた社会派ドラマ『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』です。
『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』
The Post
<あらすじ>1971年の米国。ベトナム戦争が泥沼化し、国民の間に反戦の気運が高まっていた。そんななか、ベトナム戦争に関する経過や分析を記録した最高機密文書、通称?ペンタゴン・ペーパーズ?の存在をNYタイムズ紙がスクープ。政府の欺瞞が明らかになる。ライバル紙であるワシントン・ポストも、編集主幹ベン(トム・ハンクス)の奔走の結果、文書の入手に成功。しかし政府は記事を書いたNYタイムズの差し止めを要求。ポスト紙が新たに記事を掲載すれば、裁判となって新聞社の将来を危うくしかねず、「経営か報道か」で社内の意見は二分する。亡き夫の後を継ぐ形でいきなりワシントン・ポスト紙初の女性発行人となったキャサリン・グラハム(メリル・ストリープ)は、その重大な決断を迫られる…。
<コメント>男性中心で動いたであろう70年代アメリカの政治と新聞の世界。そんななかでポスト紙の発行人となったキャサリン。重大な判断を迫られることで、新聞社主として成長していく様は見ていて気持ちが良いです。そして政権に対して、「報道の自由」を正しく行使するマスコミにも感銘。実話を基にしており、報道のあり方について考えさせられる作品です。(正一郎)
- 『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』
- 原題:The Post
- 監督:スティーヴン・スピルバーグ
- 出演者:メリル・ストリープ、トム・ハンクスほか
- 上映時間:116分
- 製作国:アメリカ
- 日本公開:2018年3月30日
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