このコーナーでは、株式会社ラクパのライター・城戸あづさが、心に留めておきたい言葉とのエピソードを綴ります。
「自分で自分を幸せにする努力をしなきゃいけないよ。」
─ジョングク(BTS)
このコーナーに度々登場しているBTS(笑)。この言葉は最近、ジョングクがライブ配信の最後にファンに向けて言った言葉です。
BTSは世界的アーティストになりましたが、今年中に全員が兵役につきます。この時期に1年半のブランクをつくるのは、苦渋の思いでしょう。だからこそ、こんな言葉が発せられるのだと思います。
私はこの夏、競泳の世界マスターズに出場しましたが、個人種目の直前に気管支喘息になってしまいました。咳と発熱で憔悴してしまい、プールに復帰できたのは試合直前。世界大会で自己ベストを目指していただけに、悔しさと虚しさで棄権を考えました。
みっともない泳ぎはしたくない。でも棄権したら後悔するんじゃないか…頭の中で思考がグルグル。そんな時、ジョングクの言葉が浮かんだのです。「上手くいかない時にも幸せを感じる」って本当に努力が必要だ、と実感しました。
記念の大会だもの、身体が保つなら泳いでみよう。そう思い直し、大会を楽しむことに決めました。結果は自己ベストから5秒落ち。でも世界の舞台で200m泳げたし。海外選手とカタコト英語で交流もできたし。大会5日目には喘息も治まり、病中から励まし続けてくれた仲間たちとリレーにも参戦。 世界の壁は厚かったけど、もっと速くなろう!と思わせてくれました。
理想の泳ぎはできませんでしたが、実りある世界大会でした。何より、気持ちを切り替えられたことが一番の収穫。どんな状況にも幸せを感じる努力、これからも続けていこうと思います。(あづさ)
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