制作の現場で成長する姿が熱いー映画『ハケンアニメ！』

映画から学ぶ

2023.10.182023.10.19

　このコーナーでは経営や生き方のヒントになるような映画を紹介しています。今回は、直木賞作家・辻村深月がアニメ業界で奮闘する人々の姿を描いた同名小説の映画『ハケンアニメ！』です。

『ハケンアニメ！』

<あらすじ> テレビアニメでの監督デビューが決まった斎藤瞳（吉岡里帆）。だが気負いすぎて現場は空回り。しかも彼女を抜擢したプロデューサー行城理（柄本佑）は、アニメを成功させるために、斎藤に監督業以外の仕事も次々にぶち込んでくる。さらに他局の同じ時間帯には天才監督・王子千晴（中村倫也）のアニメが決定。王子はかつてメガヒット作を生み出していたが、わがままな性格がたたって一線から退いており、今回が８年ぶりの復帰作。王子監督を超えるアニメを作ることを目標にしてきた斎藤にとって、どちらのアニメがハケン（＝覇権）を取れるか、真っ向勝負が始まる…。

<コメント> 内容はお仕事ドラマですが、単にアニメ業界の裏側を紹介するのでなく、人の心に刺さる作品を作ろうとするクリエイターたちの熱い想いが伝わってくる作品です。主人公の斎藤とライバルの王子の対決も良いのですが、私が印象に残ったのは、プロデューサーの行城です。作品作りに集中したいという主人公に対して、一見邪魔をしているように見えるのですが、実は…。人を育てるという視点で観ても面白い一本です。エンドロールの後までご覧ください。