先駆者は血を流すもの―映画「マネーボール」

ここでは経営や生き方のヒントになるような映画をピックアップしてご紹介します。今回の作品は実在の米プロ野球球団のGM(ゼネラルマネージャー)が主人公の野球ドラマ『マネーボール』です。

映画

<あらすじ> 主人公ビリー(ブラッド・ピット)は、貧乏球団アスレチックスのGM。ある日彼は、他球団でデータ分析担当をしていたピーターを自分の補佐として引き抜く。ピーターは、それまでのスカウトマンとは異なる指標で選手を評価する「マネーボール理論」を編み出しており、それをアスレチックスに応用しようとしたのだ。監督たちからは猛反発をくらうが、ビリーは低予算でワールド・チャンピオン・シリーズで優勝することを目標に孤軍奮闘するのだった…。

<見どころ> 選手評価システム「マネーボール理論」とは、統計学の分析手法を用いて出塁率と長打率を重んじ、バントや犠打、盗塁を否定するという、かなり極端な理論です。この理論を用いると、他球団で評価の低い選手を格安でトレードできるため、低予算のアスレチックスにはピッタリの理論だったのです。

映画後半、レッドソックスのオーナーはビリーを讃えてこう言います。「先駆者は血を流すものだ。なぜなら既得権を奪われようとする者が怒り狂うから。しかし君の考えを受け入れないものはいずれ滅びる」。そして、レッドソックスはこの理論を応用してこの物語の2年後に優勝したそうです。

ふだんは野球を観ない私ですが、そんな私でもグッとくる作品でした。

『マネーボール』
Moneyball
監督:ベネット・ミラー
出演:ブラッド・ピット、ジョナ・ヒル他
上映時間:133分
製作国:アメリカ
日本公開:2011年

この記事を書いた人
sonosho

株式会社ラクパ代表取締役。中小企業の顧客づくり支援家。【経歴】プログラマー5年、タウン情報誌編集者15年を経て、2006年に起業。2016年に法人化。主事業はニュースレター作成代行サービス。東証プライム上場企業から個人事業主まで延べ1,149号の制作実績(2024年2月現在)。近年はサイト制作にも注力。

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