無差別テロから宿泊客を守ったホテルマンたちの実話ー『ホテル・ムンバイ』

このコーナーでは経営や生き方のヒントになるような映画を紹介しています。今回は、テロ襲撃を受けたホテルの宿泊客と従業員の脱出劇を描いた『ホテル・ムンバイ』です。

『ホテル・ムンバイ』

Hotel Mumbai

<あらすじ> 2008年、インド・ムンバイにある5つ星ホテル「タージマハル・パレス・ホテル」を、武装したテロリスト集団が占拠した。ホテルには、乳児とシッターを同伴したアメリカ人夫妻や、ロシア人実業家らVIPをはじめ、500人以上が宿泊していた。ホテル従業員のアルジュン(デーヴ・パテール)や、料理長は皆と力をあわせて宿泊客を守ろうとする。しかしテロリストは、彼らを見つけ出しては殺戮を続けていく。さらに、テロ鎮圧部隊が到着するまで数日かかるという過酷な状況が顕になるのだった…。

<コメント> タージマハル・パレス・ホテルは、ムンバイで100年以上の歴史をもつ高級ホテルです。この映画はそのホテルで実際に起きたテロ事件を基にしています。

宿泊客を安全に逃がそうと必死に行動するホテル従業員たち。事件当初、従業員は宿泊客を置いて逃げ出すこともでき、実際にそうした人もいましたが、多くは「ここが私の家です」と言って、宿泊客を助ける道を選びます。ホテルマンとしての矜持を感じるシーンです。

また、テロリスト側の心境も描かれています。宗教を通じて洗脳された少年たちが、自分が信じる正義によって凶行に至るさまは本当に辛すぎます。最初から最後まで緊張感が途切れず、息がつまりそうな作品です。

  • 『ホテル・ムンバイ』
  • 原題:Hotel Mumbai
  • 監督:アンソニー・マラス
  • 出演者:デーヴ・パテールほか
  • 上映時間:125分
  • 製作国:オーストラリア・インド・米国
  • 日本公開:2019年9月
この記事を書いた人
sonosho

株式会社ラクパ代表取締役。中小企業の顧客づくり支援家。【経歴】プログラマー5年、タウン情報誌編集者15年を経て、2006年に起業。2016年に法人化。主事業はニュースレター作成代行サービス。東証プライム上場企業から個人事業主まで延べ1,149号の制作実績(2024年2月現在)。近年はサイト制作にも注力。

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