映画「グラン・トリノ」の話。
クリント・イーストウッド演じるのは、朝鮮戦争の帰還兵として心に傷を負ったまま、今の世の中と折り合いをつけられずに生きている頑固一徹の老人。
しかし、隣に引っ越してきたアジア少数民族の家族と交流していくうちに頑なだった彼の心が少しずつ和らいでいく。
…と途中まではほのぼの路線で描いているのだが、物語は後半で急転。卑劣な行為をおかすチンピラたちに対して彼がとった手段は…。
古き良きアメリカは今はどこにもない。せめて最後くらいは誇りを持って自分でけじめをつけようぜ、という、C・イーストウッドのメッセージなのか。観た後にそんな余韻の残る映画でした。
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