昔のCMで「わんぱくでもいい。たくましく育ってほしい」というキャッチフレーズがありましたが、子供たちって大抵はほっといてもたくましいですよね。
発展途上国のドキュメンタリー番組をテレビで観ていると、大人たちは貧困にあえいでいても、そのかたわらで無邪気に遊ぶ子供たちが非常に素敵な笑顔を見せるシーンに出くわすことがあります。
そんな子供たちは、高価なゲーム機やテレビがなくても、そこらへんにある廃材や廃タイヤを使って想像力豊かに遊べるわけで、“子供ってすごいな”と変に感心したりするわけです。
この映画「スラムドッグ$ミリオネア」の物語の前半は、発展途上にあるインドの街を舞台にしており、しかもそのスラム街のかなり奥深いところまで入り込んだように思える描写に圧倒されます。特に主人公とその兄のやりとりが生き生きとしていてイイ!どんなことをしてでも生きていくという、人そして街のパワーがみなぎっております。
この映画の面白さをひと言でいうなら「並べて比較するからこそ、それぞれが際立つ」ということかもしれません。
- お金のために手を汚す兄VS純粋な弟
- 正解すれば大富豪VS間違えれば無一文
- 世界遺産の宮殿VSトタン屋根のスラム街
- たった一人の兄に対する信頼と裏切り
- 発展途上にあるインドの乱立するビル群とその向こうに見えるスラム
そして物語の最後で、「そうか!だからクイズ・ミリオネアなんだ」と思わず膝をたたいたシーンがありました。面白い映画です。
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[…] 『スラムドッグ$ミリオネア』(私のブログ)(紹介サイト) 発展途上のインドの熱気がリアルに伝わってくる。残酷なシーンもあるがちょっとウルッとくる。 […]