人生最後と思えばすべてが愛おしい。?映画「シングルマン」

毎月初めは映画の話。今月の映画は「シングルマン」。

20101101映画シングルマン

「シングルマン」公式サイト愛する者を失い、絶望の中で自らも死を決意した男の運命の一日を丁寧に綴ったヒューマンドラマです。

グッチやイヴ・サンローランでの活躍などで知られるファッション界を代表するデザイナー(らしいですが、私はまったく存じ上げてない)トム・フォードの映画監督デビュー作。さすがに高い美意識を持った方だけに、映像が非常に美しい。

16年一緒に暮らした同性パートナーを交通事故で失った主人公ジョージ(コリン・ファース)。数か月経っても心に空いた穴は埋まらず、結局、自殺を決意します。そして、身の回りを整理し、最期を迎える準備を進めていくわけですが、大学での最後の授業では自らの信条を熱く語ったり、かつての恋人で今は親友の女性とは思い出を語らい合うなど、いつもの日常とは少しだけ違った一日を過ごしていきます。とにかくコリン・ファースの抑えた演技が素晴らしい。

“今日が最後だ”と思うことで、いつもの風景がまるで違ってみえるわけですが、それは映画を観ている私たちにも切なく伝わってくるわけです。日本には「一期一会」という言葉がありますが、まさに同じ日常も、意識次第でまったく別のものに見えるということですね。

そして物語の結末は…。

秋に観るのにぴったりの一本でした。

上映館はこちら KBCシネマ

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sonosho

株式会社ラクパ代表取締役。中小企業の顧客づくり支援家。【経歴】プログラマー5年、タウン情報誌編集者15年を経て、2006年に起業。2016年に法人化。主事業はニュースレター作成代行サービス。東証プライム上場企業から個人事業主まで延べ1,149号の制作実績(2024年2月現在)。近年はサイト制作にも注力。

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コメント

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